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『大海子(だいかいし)』について

2013/09/27

こんにちは。

昨日より寒くなってきた札幌です。今日はフリースをはおってちょうど良いですね。

日曜日の薬茶講座で初登場致します『大海子(だいかいし)』について今日はご紹介致します。

CIMG1931

アオギリ科のピンポン属植物:安南子及び新州子の成熟種子を乾燥したものです。

中国では冬が一番乾燥する季節ですが、その乾燥がリップクリームなしでは唇が切れてしまう程なので、強いですね。

声枯れや空咳も良く起こります。薬茶を飲む習慣がある中国では、そんな時『大海子』が当たり前のように使われます。家庭の常備薬草でしょう。

またお土産によくみかける八宝茶(はっぽうちゃ:8種、もしくは沢山の薬草が入った薬茶のこと)にもこちらの『大海子』が入ったものをあります。

カップに2個入れます。

こちらにお湯を注ぎますと

↓↓↓↓↓

CIMG1934

まあ、不思議。

あんなに硬そうだった外皮が、こんなにふにゃふにゃになりました。

大海子の成分

この海綿状のものは、糖成分です。ガラクトース・ペントース・アラビノースを含みます。

飲みますとごくごくほんのり甘いお味がいたします。

大海子の効能

性味は甘・寒

帰経は肺と大腸です。

効能を漢方的熟語で「開肺気(はいのきをひらき)、清肺熱(はいのねつをさます)」と書きますように、乾燥や発熱で止まって(閉じて)しまった肺の働きを取り戻し(開き)、肺の気を動きやすくします。また肺にこもった熱を冷ます働きもあります。先程ご紹介しましたように乾燥の時期に必ずセレクトされる薬草ですので、“喉の要薬”とも呼ばれます。

通便の働きもありますが、強くはありません。

肺に熱がこもると漢方では、大腸にもその熱が伝わり、便秘が起こると考えますので、このような時の便秘の際には使えるとお考え下さい。

トッピング

『大海子』単品だけでも喉のイガイガする時、乾燥した時に使えますが、私に薬草学(=中薬学)を教えて下さった中国の先生は、トッピングも教えて下さいました。

喉の乾燥にがより強い時は・・・・+『麦門冬(ばくもんどう)』

喉が腫れて熱感も出てきた時には・・・+『金銀花(きんぎんか)』

上記両方の症状があれば・・・・+『麦門冬』+『金銀花』

日本ではこちらの2種類は医薬品の分類のため、薬茶講座ではご紹介出来ませんが、喉風邪にも使える素晴らしいトッピングです。味もなかなか宜しいですよ。

ではでは、薬茶講座のレジメの最終準備もこれからしたいと思います。

薬茶講座⇨http://ichiyakusou.com/campaign-yakucha-kouza-201307/

 

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