イギリスの乳線炎対策事情は?
乳房マッサージも牛蒡子もない?
7月にイギリスでキャサリン妃が王子を出産されましたが、将来の王室を担うお二人の育児スタイルが話題になっていますね。
王子を育てることは乳母にという伝統を、ダイアナ妃に続き、母乳育児を選択したお二人。
ダイアナ妃の時代ほど、王室にタブーな雰囲気はなかったのかもしれませんが、それでも世界が注目する訳ですから、大きな決断だったと思います。
http://www.elle.co.jp/culture/celebgossip/royal-baby-nanny_13_0805
出産後なかなか出ないおっぱいに苦戦しながらも、徐々に出るようになり、また赤ちゃんも上手に飲めるようになり、母乳をたっぷりあげられた後の、赤ちゃんの少し紅潮したほっぺの寝顔を見られるのは母親の特権だと思います。
それを一度体験すると、母親の体調や事情がない限り、母乳で育児をしたいと感じる母親が多いのではないでしょうか?きっとキャサリン妃も世界中の母親と同じように幸せを感じながら、母乳育児をなさっていることと思います。
乳線炎に牛蒡子をと、紹介して参りましたが、ふと、イギリスでの「乳腺炎対策事情」はどうなのかな?と思いました。
ネットでイギリスの産後の事情を拝見しますと、”乳房マッサージ”をしてくれる施設がないそうです。ハーブティーを飲んで予防するというものを拝見しました。
もしかしてと思い、検索しますとハーブティーの中に、”ダンデライオン”の名前を発見。
タンポポコーヒー?
こちら“タンポポの根”のことです。
日本では”タンポポコーヒー”という名前の方が知れ渡っていると思います。
ちなみに、タンポポの根は漢方では『蒲公英(ほうこうえい)』と言い、薬草の1つです。
炎症を抑える働きがあり、頑固な乳線炎にも実際使います。
苦い味系は牛蒡子と同じですが、蒲公英の方が上かもしれません。
さて、タンポポコーヒーが乳線炎に効果があるのか?となりますと、私は牛蒡子と同じくらいの効果は得られない、と考えます。なぜならコーヒー様にするために、タンポポの根を“炒っている”からです。加熱するとたんぽぽの根のもつ清熱の力が弱くなると考えられます。(漢方では、薬草の効能を変化させる行程を加えることを”炮製(ほうせい)”と呼びます、炒ることは炮製の1つです。)
もしタンポポの根を乾燥させただけのものが、他のハーブと一緒に入り、飲みやすくなっているものがイギリスで販売されているのでしたら、きっと効果があると思います。
カフェインの乳腺への影響
タンポポコーヒーは、なってしまった乳線炎の改善にはおすすめ致しませんが、乳腺炎になりやすいお母さんがコーヒーを我慢する時の代替えとして、おすすめ致します。
コーヒーに含まれるカフェインは乳腺に影響を与えます。
コーヒーはカフェインを含み、タンポポコーヒーはカフェインを含みません。
タンポポコーヒーの味はまさにコーヒーのそれと同じです。
私も授乳中、乳腺炎に度々なりましたので、タンポポコーヒーには大お世話になりました。m(_ _)m