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本日は雨水(うすい)です、『腎臓』をいたわる 養生スープ生活その2 「牡蠣と山芋の養生スープ」

2014/02/19

本日2月19日は二十四節気の『雨水(うすい)』に当たります。

“陽気地上に発し 雪氷とけて雨水となれば也”(暦便覧)

冬の陰気が覆っていた地上に陽気が発生し、雪から雨にかわってくる季節です。降り積もった雪の山は一見冬そのもので寒さのピークですが、少しずつ雪が融けはじめる。今日はその始まりの日です。

先週末からの本州を襲った大雪の影響をニュースで拝見する度に、慣れているようで慣れてはいけない「雪の怖さ」を改めて考えさせられ、大雪を降らした気圧配置もまだ残っていますが、今日の札幌は時折吹雪になるものの、気温は温かく道路の雪はとけていました。雪の下では「陽気地上に発し」、春の準備がすすみ始めているはずです。

…とはいえ、こちら北海道ではまだ寒い日は続きます。その寒い時期、どう過ごせば健康のためによいのでしょうか?

今から2,000年以上前に書かれた中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』の四気調神大論篇には、中医学・漢方的に健康に良い冬の過ごし方が次のように書かれています。

(原文)冬三月 此謂閉蔵。

(意訳)冬の三月(立冬より大寒まで)は、蔵に大事なものをしまい閉じているような季節である

(原文)水冰地坼。

(意訳)地面は凍り、凍った地面は裂けている

(原文)無擾乎陽。

(意訳)この時期、陽気という体内の大事なエネルギーを無駄に使ってはいけない。

(原文)早臥晩起 必待日光 使志若伏若匿 若有私意 若已有得。

(意訳)そのために、早く寝て遅めにおきなさい、太陽の光をあびなさい、考え事をせず心を穏やかに保ちなさい。

(原文)去寒就温 無泄皮膚 使気亟奪。

(意訳)寒さを避けて身体を温めなさい、汗をかくようなことをしてはいけません、それはせっかく大事にしまってある陽気を無駄に使ってしまうことになるからです

(原文)此冬気之応 養蔵之道也。

(意訳)これらの考え方は、冬の季節に身体を順応させる方法であり、冬の養生の王道です。

(原文)逆之則傷腎 春為痿厥 奉生者少。

(意訳)もしこの考え方と逆の方法をとると 腎臓を傷め、春になって季節に身体がついていけず病気を発症することになります。

 

2,000年にわたって受け継がれてきた「黄帝内経」の教えにそって、今回の養生スープ生活第二弾では、この寒い時期に傷めがちな『腎臓』をいたわってくれる「山芋」と「牡蠣」を使い、体を温め滋養強壮にもなる養生スープをご紹介致します。牡蠣はちょうど今が旬なので、時期的にも最高のスープです。

今回食材として用意したものは、
● 牡蠣 (適量)
● 山芋(適量)
● 白菜(適量)
● なめこ(適量)
● 中華だし
以上です。

生かき

牡蠣は、北海道網走市に近い汽水湖であるサロマ湖産のものを最寄りのスーパーで入手しました。

そしておなじく北海道産、十勝(とかち)平野でとれた山芋も用意。山芋は秋に収穫されますが、冬の間でもスーパーの野菜コーナーには必ず置いてあります。

牡蠣も山芋も薬膳では「滋養強壮」の力があり、どちらも冬に養生したい内臓である“腎臓”をケアしてくれます。

そして、山芋スープはすって入れるだけの簡便さと、とろみがついて美味しい(*゚▽゚)ノので、我が家ではかなりの頻度で登場します(させます)。

とろろ

 

材料(他に白菜となめこ)を水から中火にかけます。(牡蠣は沸騰してから入れた方がふんわりして美味しいのですが、時間の余裕がないため、今日は最初から(^-^ゝ)

かき投入

沸騰しましたら、山芋を入れます。

とろろ投入

だまにならないようにお箸でまぜまぜしながら、火を通して下さい。

味付けには中華風のだしを入れました。

かきスープ出来上がり

とろみのあるスープは食卓に出してからも冷めにくく、最後まで温かい状態で頂くことができ嬉しいです。

皆様も是非この「牡蠣と山芋の養生スープ」で、この寒い時期『腎臓』をケアし、身体をいたわって春に備えてみてください。

 

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