コラーゲンボールとコラーゲン五目丼 〜 5月薬膳講座『痛み』修了
先週の薬膳講座を今週にずらして開催。テーマは、『痛み』。
予想通り、広範囲な内容で、今回は
- 痛みとは?
- 痛みの歴史(いたいたしい歴史でした)
- 痛みのメカニズム
に絞ってお話しました。
他人に分かってもらえない痛みの苦痛、長引く慢性痛ほど、他の症状も併発していきます。食欲がおちる、眠れない、気持ちが安らぐ時がない、故にエネルギーをどんどん消耗して気力も体力も衰えてきます。
日本でも、この数年で痛みのコントロールが(特にがんの疼痛に対して)医療の場で重要視されてきていることを実感しますが、世界の痛みへの対応の変遷をみると、スローなペースであることが否めません。資料に目を通せば通すほど、ヒトの痛みに対するメカニズムは複雑です。
代わって中国医学での痛みの捉え方はある意味とてもシンプルです。紀元前475~221年に編纂された『黄帝内経』には、風寒湿という外界の邪気が経絡に入り込むと痛みが生じるとあります。
「不通則痛」(通じざれば、則ち痛む)という原則があり、現在の痺症(ひしょう)の対応にも基本となる考え方です。
鍼治療がヨーロッパでも自然発生していたり、シビレエイを使った通電方法で痛みを緩和する歴史があったりと、調べてみて、興味深い事実もたくさんありました。
本日のレシピは、からだを支えている結合組織の構成物質であるコラーゲンを手軽に使った一品。コラーゲンボールも作ってみました。
美味しいと餡まで飲み干して頂き、嬉しかったです。
来月は薬膳講座をお休みし、講師の先生をお迎えして、なかなか話しにくいけど、でも女性にとってとても大切なからだのケアと予防について、講義をお願いする予定です。日程は6/30(水)です。
詳細は、いちやく草便りで郵送致します。