ビビッド漢方4回目が放送されました
連休中日の札幌、雪で大荒れでした。お出かけの方は、道路状況が悪く車の運転もまた渋滞でも大変だったのではないかと思います。
今月私が担当しております、漢方のお話をする番組:『Vivid漢方』の第4回目が放送されました。書き起こしの文章は→こちらから
テーマは「山での風邪対策」です。
元気な人が登るイメージの山で、登山中に風邪をひくことあるのですか?と思われるかと。
汗の処理が適切でないと風邪に
たくさんの汗をかいて、その汗の処理が不適切ですと、汗が蒸発する際に体表から体熱が奪われて、風邪をひく原因になります。
山でも日常の生活でも、汗をかくシーンはありますので、風邪対策は同じです。
まずは、汗の適切な処理をしましょう。
濡れた下着をすぐに着替えるか、もしくは汗をかく前に即乾性の下着を着ることで、体温は逃さず汗だけ下着から追い出すことが出来ます。
それでも汗をかいて身体を冷やしてしまった時、身体は体表をあたためようと寒気を起こします。それがゾクゾクする症状です。
この時に漢方薬『葛根湯(かっこんとう)』を飲みますと、葛根湯の発汗作用により体表に残っている冷えを追い出すことが出来ます。
また葛根湯の中に入っている”葛根(かっこん)”は背中や首筋の筋肉をほぐす効果がある薬草ですので、風邪の初期での冷えた肩こりをほぐす効果もあります。
汗をかいたあと身体が冷えて鼻水とくしゃみが出る方の場合には『小青龍湯(しょうせいりゅうとう)』がおすすめです。
冷えた身体では部分的に水分代謝が悪くなる場所が出来るため、鼻水がたくさん出やすくなると漢方では考えます。
『小青龍湯』は鼻水、くしゃみ、水っぽい痰の出る風邪の他に、アレルギー性鼻炎、花粉症の鼻炎にもお使い頂けます。
体表のバリア機能を高めて風邪予防
日常でも風邪をひきやすい方は、もちろん山でも風邪をひきやすくなります。その原因を漢方では、体表のバリア機能が弱くなっているため、と考えます。
体表のバリア機能を漢方では、“衛気(えき)”と呼びます。
この“衛気”をサポートできる薬草が番組中でもご紹介した「黄耆(オウギ)」という薬草で、この薬草は皮膚や粘膜を丈夫にすることが出来ます。
例えば風邪のウイルスは、のどや鼻の粘膜から侵入してきます。この粘膜を強化することが出来れば、感染症予防になります。
その薬草:オウギが入った漢方薬が『衛益顆粒(えいえきかりゅう)』です。
これからインフルエンザや冬の感染症が流行しますので、例年必ず風邪をもらってしまう、という方にはぜひ一度お試し頂きたい漢方薬です。
店頭では各漢方薬の小分け販売もしております。ご来店の際に「ラジオ聞きました」とお声がけ下さい。
『葛根湯かっこんとう』1包80円(3包つづりで一日分240円)
『小青龍湯しょうせいりゅうとう』1包115円(15包入り1箱5日分1,575円)
『衛益顆粒えいえきかりゅう』1包110円(3包つづりで一日分330円)
来週12月29日(日)は最終回になります。テーマは『低体温症と冷え』です。
大掃除の合間にぜひラジオ(FM北海道)をお聞き下さい。
過去放送の書き起こしはこちらを御覧下さい。
一回目→12月1日分 二回目→12月8日分(山での胃腸対策) 三回目→12月15日分(ばてない為の漢方)