乳腺炎にごぼうの種
授乳中お母さんを悩ます“乳腺炎”には日本では『ごぼうの種(牛蒡子:ごぼうし、とも呼ばれます)』が昔から使われます。
実物は
このようなものです。
先日も出産後のお母さんがご来店され、ごぼうの種を乳腺炎予防に使いたいとみえられました。「炒ってかじって食べると聞いたのですが・・・」とのこと。
種をそのままかじる方法は時折耳にしますが、当店では煮出して服用いただく方法をおすすめしております。
種は苦く、そうたくさん食べられるものではないためです。
煮出した薬茶もやや苦い味がしますが、お湯で薄めたり、お茶に混ぜて飲んでいただくことで苦味を緩和することもできます。
冷え症の方の乳腺炎予防
「冷え症の人はごぼうの種を飲み続けても大丈夫ですか?」との質問をいただきます。
ごぼうの種は乳腺炎という炎症を緩和する働きがあるため、予防を含めて毎日飲むと身体も冷やしてしまうのではないかと心配されるからだと思います。
乳腺炎でお悩みの方の中には、乳腺ケア(桶谷式)をされ、食生活に気を付けても、それでも繰り返し乳腺炎になってしまわれる方が少なくありません。
そのような方には、ごぼうの種を継続して服用いただく場合がありますが、当店で続けておられるお客様に体調を伺いましても、冷え性になったとか、冷え性が悪化したというお話は今のところ、ございません。
ですので、過度に心配されることはないかと思いますが、ごぼうの種は冷え性を改善する働きがないことも確かですので、冷え性の改善の方法は別にご紹介したいと思います。
<生活編>
◎分断した睡眠はとらず(寝かしつけのあと起きて、家事をしてから再び寝ること)、0時前には寝つき、連続した睡眠(7時間前後)がとれるよう生活時間を見直してみて下さい。
◎その日の天気や気候に合わせた服装を心がけて下さい。(春先、秋の下着は冬物を。上着には化繊より天然素材の動物毛やシルクが入ったものを。衣服気候の調整。)
◎筋肉はミニ心臓であり、血流をアップしてくれます。また温かい血液を貯める場所でもありますので、ふくらはぎの筋肉を保てるよう、一人ウォーキング(買い物の時間とは別に)の時間を作れるとさらに良いです。
<食事編>
◎母乳をあげている間はたくさんのエネルギーを子供に提供しています。朝食を食べない習慣だった方も何とか一日3食を食べて下さい。食事は子供の余り物ではなく、自分にとって必要な栄養が入った食事を出来るだけ心がけて下さい。
◎授乳中は慢性的に疲れを感じている方が多く、甘い味がほっとします。菓子パンもその1つではないでしょうか?同時にパン食のみで一食分として済ませてしまう場合もあるかと思いますが、残念ながら授乳中は特に不足栄養素が多くなってしまいます。パンは”ごほうびのおやつ”的位置づけにしていただけるとよいかと思います。
◎肉・魚が入ったスープを出来るだけ毎日召し上がって下さい。(血液の原料になるたんぱく質が摂れます)
<漢方薬編>
- 新鮮な母乳=血液をたくさん作れるからだにすること
- 血液が乳房はじめ、からだ中に巡るようにしてあげること
が、漢方での改善目標になります。
その場合、薬草ですと『当帰(とうき)』がおすすめです。
『当帰』という薬草には、“補血(ほけつ)”という血液を製造する働きと、“活血(かっけつ)”という血液の巡りを良くする働きの両方を持っている特徴があります。
当店では『当帰』が主成分で、シロップ状になった漢方薬:婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)をご紹介しております。冷え症の改善だけではなく、産後に何となく疲れがとれない、眠れないなどの症状が続いている方にも合います。
一瓶、約一ヶ月分入っており¥5,340-(税別)です。
婦宝当帰膠にはお肌もプルプルになる天然コラーゲン(=アキョウ)も入っております。
飲み方は規定量(添付のスプーンで計量)をカップに入れて、一日2回お湯で溶かして服用いただきます。
どのような方法がよろしいかは個人差がありますので、乳腺炎、冷え性がなかなか改善しない場合は、どうぞご相談下さい。