2017年いちやく草冬の薬茶講座のご案内
薬茶講座の内容
2017年冬の薬茶講座を2月21日(火)26日(日)に開催いたします。
日程のみ先に当店のお客様にご案内しておりましたが、詳細はまだでした。
もともと仕事が遅いのですが、1〜2月にかけて込み入ったご相談が続き、お客様への伴走に全力を注ぎ続けておりましたところ、日が経ってしまいました。
ご案内が大変遅くなりましたこと、お詫びいたします。
冬の講座は薬茶講座です。
2016年秋の講座:薬湯講座に続き、受講者さまご自身でご自分に合った薬茶を作ってお持ち帰りいただく内容になります。
ご相談いただいているお客様には、ご来店の際に季節ごとの薬茶をお出ししております。当店の薬茶は比較的馴染みのあるお茶や素材をベースとし、そこに薬草を1〜2種ブレンドしております。
今回はベースのお茶や素材を3種ご用意いたします。
◉焙煎黒千石(黒豆)
◉雲南プーアル茶
◉ルイボスティー
です。
『焙煎黒千石(黒豆)』は2016年にご縁をいただきました真狩村農enファーム様が作っている在来種の黒豆:黒千石大豆を焙煎したものです。(焙煎まで農enファーム様にお願いしています)
黒豆は漢方の内臓で言うところの“腎臓”をいたわる力がある食材です。そして腎臓をいたわる季節は“冬”です。冬の時期の腎臓のケアは春を健康に過ごせることにつながります。
焙煎してあるため、薬茶を煮出す際に黒豆の成分が出やすく、ほんのり香ばしい味がします。穏やかな香りや味の薬草と相性が良く、薬茶のベースとして使いやすいと思います。
『雲南プーアル茶』は中国茶の中で黒茶に分類され、発酵度の高い茶葉です。
茶葉にはカフェインが含まれておりますが、発酵度が高いとカフェインの効果が穏やかになります。同時に消化を助ける力が出てくるため、脂が多めの料理と一緒に飲むことで消化不良の予防になります。
深みのあるはっきりとした味が特徴ですので、桂皮(シナモン)などブレンドする薬草も主張がある香り&味のものが合います。
『ルイボスティー』は南アフリカ共和国のある地域にのみ自生するマメ科の低木植物の葉を発酵して作られた伝統茶です。ノンカフェインです。
プーアル茶への考え方にも共通しますが、素材が薬膳的考え方で“冷やす”傾向があると考えられても(例えば緑茶は冷やす傾向と考えます)“発酵”という過程が入ることで身体に対して冷やす働きがなくなります。
ルイボスティーは砂漠の気候に近い環境で自生するそうです。その場合植物には、身体にこもる熱を冷ます働きを持っているものが多いと考えられます。ルイボスティーの元になる葉を乾燥させただけでは、もしかしますと冷やす働きが強いかもしれませんが、発酵させて始めてルイボスティーと呼ばれるようですので、冷やす働きはなく、また温めるほどの効果も強くない中性の素材と言えるのではないかと考えております。
味が紅茶に似て華やかです。薬草と組み合わせる際はフレーバーティーを作るイメージで選ぶとよろしいかと思います。
組み合わせとして今回ご用意する薬草は、6〜8種類を考えております。
◉桂皮(けいひ):シナモンより香りが高く、下半身を温める効果があります。
(写真左端)
◉生姜(しょうきょう):生姜を乾燥させたものです。胃腸を温め、寒い時期の風邪予防になります。(写真中央)
◉みかんの皮(橘皮):消化を助ける力があります。(写真右端)
◉クコの実:目やのど、気管支などの粘膜を潤す働きがあります。
◉赤しそ:消化を助けます。またこの香りを好む方には気分を健やかにする働きにもなります。
◉ハッカ(薄荷):気分をリフレッシュさせてくれます。香りが薬効ですので、あまり煮立たせないことが大事です。
その他1〜2種類を準備したいと思っております。
薬茶講座開催日程
一回目:2017年2月21日(火) 11:00〜13:00
二回目:2017年2月26日(日) 10:00〜12:00
場所は薬局店内です。
費用・募集人数
お一人様 ¥1,500-
各回4名様
お子様同伴も可能ですので、ご相談ください。
問い合わせ・お申し込み方法
電話:011-802-9405(10時〜17時、水曜日曜のぞく)(留守電あり)
メール:ichiyakusou@drive.ocn.ne.jp(24時間)
いずれもこちらから折り返しのお電話、メールの返信をいたします。