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2016年秋の講座は終了しました

2016/11/17

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いちやく草の秋の講座は、薬草を用いた薬湯体験をしていただきたい、との思いから、薬湯効果が実感できる初冬に開催(二回)致しました。

11月13日(日)は、受講者2名様(お連れのお子様2名)、

本日15日(火)は、3名様(お連れのお子様1名)で行いました。

講座の内容は

◎日本における入浴の歴史のご紹介

◎日本における薬湯の歴史のご紹介

◎薬湯を作ってみましょう

でした。

入浴の歴史については、日本における起源を探ってみました。そうしたところ、3つの方面から考えられることが分かりました。

1つは奈良時代、仏教が伝来しました。仏典の中に“洗浴(沐浴)の法”があるとのこと。僧侶が温室(浴堂・湯堂)にて七物(薪や石鹸、歯ブラシ、新しい浴衣湯等)を用い心身を清めると七病を取り去ることができ、七つの福が得られるとあります。この入浴法は今で言うところの“蒸し風呂”にあたります。

2つ目は、日本では仏教伝来前からの信仰があり、それが神道でした。神道では“湯”は神聖なものであり、厄払いや神様を迎える儀式に用いられてきました。神道では湯を沸かすことを湯を立てる、と言うそうです。現在も“湯立神楽(ゆたてかぐら)”と言う芸能が、全国各地で伝承されています。

3つ目は、天然温泉です。日本は火山列島です。全国各地に天然温泉が昔からあります。お猿さんもお湯が大好きです。であれば、ヒトが入らなかったはずはありません。北海道ではアイヌ民族が天然温泉を利用しており、のちに和人にその場所を教え、現在の温泉地になっていきます。

薬湯の歴史については、平安時代から湯治をする際に薬草(山梔子・薏苡仁・桑の葉・蓮の葉)が用いられており、現代の薬湯風呂と同じ方法で入浴されるようになったのは、江戸時代からであることが分かりました。

昭和の高度成長期には、お風呂がある家が一般的になりました。市販の入浴剤(明治時代には市販品はあったようです)を使う家庭もあれば、親から受け継いだ方法で身近な薬草を採り、乾燥させて、自宅のお風呂で用いた(民間療法)家庭もありました。それが現在の薬湯利用の形です。

薬湯を作ってみましょう

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今回、薬湯の材料に用意した薬草は10種類です。

よもぎ・どくだみ・赤しそ・ハッカ・シナモン・ナツメグ・トウキ・センキュウ・みかんの皮・ベニ花

この10種類を3つのカテゴリーに分けてご紹介し、薬湯の組み合わせ(2〜3種類)を選ぶ際の目安にしていただきました。

□ 薬草の特徴(効果)から選ぶ方法

□ 好きな香りから選ぶ方法

□ 日本人に馴染み深い薬草(国内に自生している)であり、他の薬草と組み合わせしやすい薬草

今回は、受講者皆様に三種類の薬湯の組み合わせを考えていただきました。悩みながらも楽しい作業のようでした。

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出来上がりはこんな感じです。

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参加者全員違う薬湯が出来上がりました!(なんて面白い)

これから年末に向けて、お忙しくなり身体の疲れも蓄積します。風邪の流行も続くと思われます。ご自身のまたご家族皆さまの健康維持に薬湯がお役に立てば嬉しいです。

受講中に伺ったお話や、ご記入いただいたアンケートに、皆様それぞれに薬草体験をお持ちのことが分かりました。

薬湯体験講座は毎年続けていきたいと考えておりますが、皆様それぞれの薬草体験の意味を深めていただけるような講座にもしていきたいと思いました。

店頭では近々薬湯コーナーを設ける予定です。

出来上がりましたら、ブログにてご案内させていただきますので、よろしければご来店の際にどうぞご覧くださいませ。

 

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