
乳腺炎に牛蒡子
授乳中お母さんを悩ます“乳腺炎”には日本では『牛蒡子:ごぼうし』が良く使われます。
牛蒡子は、ごぼうの成熟果実(種子)です。
実物は
このようなものです。
先日も出産後のお母さんがご来店され、牛蒡子を乳腺炎予防に使いたいとみえられました。「炒ってかじって食べると聞いたのですが・・・」とのこと。
炒るのはまだ良いほうで、乾燥したそのものをかじって食べると良いと聞いたという方も過去にいらっしゃいました。
牛蒡子は、清熱(せいねつ)・解毒(げどく)・消腫(しょうしゅ=腫れをとる)の効能がありまして、とても苦い味がします。
ですから、そのままでも多少炒ってもその苦さは消えるものではなく、その苦さが薬効だったりします。
また薬草には、薬効を出すための一日量の目安がありまして、牛蒡子の場合は一日10gです。10gの牛蒡子をかじって食べるのはなかなかしんどいのではないかと・・・・煮出した薬液を服用する方が有効です。
苦くても液体でしたら、お湯で薄めたり、お茶に混ぜたりして味を薄めて服用することが可能になります。
牛蒡子は、乳腺炎の症状:乳房が赤く腫れる・痛む・発熱するといった症状が出た際に効果を発揮しますので、繰り返し乳腺炎になりやすい方でなければ、予防用としては当店ではあまりおすすめしておりません。
なぜかといいますと、牛蒡子には身体を冷やす力があります。乳腺炎の炎症がありますと、その冷やす力は乳腺に向かいますが、炎症がない方が長期に服用しますと、からだ全身を冷やしてしまうからです。冷え性で悩む女性は多いので、乳腺炎の予防用として牛蒡子を服用するときはご注意下さい。
当店の牛蒡子の販売価格は、100g¥600-です。(生薬の価格は変動しているため、ご来店時には違う場合があります)
冷え症の方の乳腺炎予防
冷え症の方の乳腺炎予防には、別におすすめしたい方法があります。それは、以下のような身体作りをすることです。
- 新鮮な母乳=血液をたくさん作れるからだにすること
- 血液が乳房はじめ、からだ中に巡るようにしてあげること
その場合、薬草ですと『当帰(とうき)』がおすすめです。
『当帰』という薬草には、“補血(ほけつ)”という血液を製造する働きと、“活血(かっけつ)”という血液の巡りを良くする働きの両方を持っている特徴があります。
当店では『当帰』が主成分で、シロップ状になった漢方薬:婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)が煮出す手間をはぶけるため、赤ちゃんのお世話で忙しいお母さんにご紹介しております。冷え症で乳腺炎傾向の方だけではなく、産後も貧血傾向が続く方にも喜ばれております。
一瓶、約一ヶ月分入っており¥5,607-(税込)です。
婦宝当帰膠にはお肌もプルプルになる天然コラーゲン(=アキョウ)も入っており、シロップをお湯で溶かしてすぐ服用できます。店頭で試飲もできますので、ご来店の際にお試し下さいませ。