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クレープ風野菜包み 『骨粗しょう症第二部』〜 4月薬膳講座終了

2010/04/21

本日の薬膳講座は先月のテーマを引き続き。
骨粗しょう症第二部

4月に入り、5年ぶりに改定になった食事摂取基準2010年度版が発表されました。

厚生労働省HPからみられます。

変更になった点をいくつかあげますと・・・

  • 新たにライフステージ別摂取基準が出来た。(乳児・小児・妊婦・70歳以上の高齢者が対象)
  • カルシウムで言いますと、2005年では目安量・目標量という設定だったのが、2010年度版では“推定平均必要量” “推奨量”に変更になっています。

ちなみにカルシウム:30~49歳女性の推奨量は660mg/日です。(2005年度版目標量は600mg/日でした)

次に実際の保険医療で、どのような予防薬・治療薬があるのかの説明。最近主流はビスホスホネート製剤です。このカテゴリーの薬は“破骨細胞による骨吸収の抑制”の働きにより、骨の維持とまた骨折の予防効果もあります。

色んなメーカーから薬が出ていますが、国内メーカーで開発された薬が最近出た事も新しいニュースです。また、物により一週間で一回の服用だった薬が近い将来一ヶ月に一回の服用で同じ効果が出せるよう、現在最終治験段階のようです。骨粗しょう症は予備軍も含めますと1000万人いると言われており、高齢化の今後を考えてまだ動きが続くようです。

最後は漢方の古典をひもとき、骨についてピックアップしてみました。引用古典は『黄帝内経(こうていだいけい)』です。

  • 腎臓と骨の関係
  • 甘味の食べ過ぎによる骨への影響
  • 脳、髄、骨、脈,胆、女子胞(子宮)には陰精を蓄えることができる

など。

本日の骨粗鬆症予防のレシピは西洋と東洋のカルシウム摂取のいい所を融合した『クレープ風野菜包み』です。

クレープ風野菜包み

クレープ風野菜包み

カルシウムを手軽に効率よく摂るには、やはり“牛乳”です。(今回は低脂肪乳を利用)

そこに日本の伝統的なカルシウム源である、“海の小魚”・“小海老”を足してみました。すべてクレープの皮の中に含まれています。

ソースは、やはりカルシウムの多い調味料である“赤みそ”をみりんで延ばして味噌ダレを。

野菜をはさんで、一人438mgのカルシウムを摂取できます。(写真の一皿一人前)

おやつに夜食にも使える一品です。

次回は、5月19日(水)の予定です。

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