妊娠中気をつけたこと ~その2 つわりの予防~
つわりは妊娠維持に関するホルモンの影響と言われていますが、程度や期間が人により異なり、同じ母体でもその時(第一子では軽かったのに第二子は重かったなど)により変わります。
人により程度が異なるのは体質的要因、同じ人でも変わるのはその時の身体に何か要因があると考えられます。
『漢方的にはつわりが重くなる要因は4つあります』
● 胃腸が弱い方:脾胃気虚(ひいききょ)体質といいます。
胃が弱いという自覚があるかと思います。普段から疲れるとあまり食べられなく、胃に納める食材や調理方法を選ぶ(脂っこいもの、味のきついものは苦手)傾向があります。
私もそうでしたが、この体質の方はつわりがあっても自分に合った食材は受け付けられるので、根気良く何を食べると気持ち悪く、何を食べると大丈夫か探ってみられると良いかと思います。わたしは行き着く所、純和食になり甘い物も含めて間食も一切欲しくなく、理想的な食事を妊娠後期は続けることが出来ました。
● 胃が冷えている方:胃寒(いかん)or 脾陽虚(ひようきょ)体質の方
腹部の胃の辺りをさわると冷たい方です。胃寒は食習慣が大きく関係し、アイスクリームや冷たい飲み物(ビール、水割りも)を好むことにより胃が冷えてしまい、そのままの状態が持続されている状況です。この方のつわりは食べた後簡単に吐いてしまうことと、水っぽい物を吐くことが多いです。脾陽虚は先程の脾胃気虚体質が進行し、冷えだけでなく消化機能も衰えた体質なので、食べても消化吸収しにくく、また下しやすいため、つわりが始まると元々少ない体重が更に減るので早めに医師の診察を受け、適切な治療を受けた方が良い場合もあります。
● 胃が熱っぽい方:胃熱(いねつ)体質の方
こちらの体質も普段の食習慣が関係します。妊娠前に辛い物(唐辛子・ニンニク)やお酒を毎日のように摂取していますと、胃が熱っぽくなります。症状として、口内炎・舌の苔が黄色・口臭・便秘などがあります。その方が妊娠しますと胃熱が更新し、つわりが重くなります。その場合、まずは辛い物・味付けの濃いものはやめて下さい。では逆に冷たい物を食べて中和してはどうかと考えられるかもしれませんが、それは上手くいきません。洋食を避けて、和食中心にしますとこもった熱が自然に排泄されていきます。
● イライラする方:肝気犯胃(かんきはんい)体質の方
普段から気持ちに余裕がなくなるとイライラする自覚がある方は、妊娠によりさらにイライラしやすくなります。
それは、イライラをコントロールしている内臓と妊娠を維持する内臓が同じ“肝臓”のため、肝臓に余力がなくなるためです。
余力のない肝臓は、イライラを“胃”にバトンタッチします。それによりつわりが重くなります。
つわりの程度は気持ちの余裕やイライラ度によって変化が出るはずです。”心の安静”がつわりを軽くするポイントになります。
その他にお客様より“骨盤のゆがみ”が早産や難産につながるとの情報を頂き、『トコちゃんベルト』を使いました。『トコちゃんベルト』にはサイズがあり、自分にあったサイズをみつけるためにもまずは現在の自分の骨盤が歪んでいるかどうか診てもらおうと思い、やはりお客様に紹介してもらい『助産師整体』に通いました。
通ってよかったことは、自分のからだを自分自身でほぐすことが出来ることが分かったことです。これにより、予想していた腰痛に悩まされることが一度もなく出産を迎えられました。今は育児と仕事でなかなかゆっくり身体をほぐす時間がありませんが、それでも時間をみつけてやっております。