はじめての野鳥保護とお別れ
天気の悪い土曜日、薬局前の歩道で小鳥を見つけました。逃げる気配もなく、動きません。
手に乗せてみると温かいものの、左目が見えないようでした。
みともストアーさんの前だったので、相談の上、私が保護することにしてカゴになりそうなものをお借りしました。
低体温と脱水になっていると思われたので、タオルでくるみ、棒で水を垂らして与えてみたところ、飲むそぶりをみせましたが、小さくてなかなか上手く与えることが出来ません。
近くのカツラ動物病院さんに電話して鳥を診察している星川動物病院さんを教えてもらい、電話して指示を仰ぎました
星川さん:「何の鳥ですか?」
私:「うぐいす?かな、と」
星川さん:「幼鳥ですか?成長ですか?」
私:「・・・・分かりません、大きさで違いはありますか?」
星川さん:「同じくらいです」
私:「では、私には分かりません。(T_T)」
・・・・等々、やりとり。
近くのドラッグストアで鳥の餌を買ってきたものの、自分からは食べまでんでした。
そうこうする内に元気になってきたようで、入れておいたカゴから脱出して店内を飛び始めました。
野鳥は鳥獣保護法により捕獲も飼育も禁止されています。なので、飛べるようになったこともあり、二度近くの公園まで放しに行きましたが、あいにくの暴風低温で私の足下や靴の上に戻ってきてしまうため、また薬局に連れ帰りました。
一応閉店後に星川さんを受診する予約を入れていたので、そのまま営業。ご来店のお客様には事情をお話したうえで、ご了承頂きました。(ご了解頂き、ありがとうございました)
途中から、私の頭や肩に停まるので、何だかかわいくなってきてしまいました。
星川動物病院さんに診てもらったところ、何かに衝突したようで、左目がやはり見えないことと、嘴がずれ、左羽も傷めているとのことでした。
鳥の種類は『ムシクイ』だそうです。
まだ幼鳥のため、自分で捕食することが出来なく(病院で餌を食べさせてもらいました)、親鳥に見つけてもらえない限り餌を食べることが出来ないようです。
私が保護を続けてもそう長くは生きていけないでしょう。といって、怪我の具合から言って、親鳥に見つけてもらっても、自然界で生き続けることも難しいかもしれません。
翌日が天気が回復する予報だったため、その晩まで保護することにし、自宅に連れ帰りました。その晩は、小鳥さんも娘も早く寝付いてくれる良い子達でした。
翌朝、小鳥さんがいることに気付いた娘は、「あっ、とり!」を連発し、ご機嫌に朝食を摂ってくれました。(だいたい朝ぐずるので、朝食食べさせるのが大変です)
放しに行く準備の最中に、気付くと娘が小鳥さんを手で握っており、ぎょっとしましたが(小鳥さんちょっとくたり心配しました)、何とか天気が回復した公園にてお別れをしてきました。
どこまでが自然で、どこまでが保護の限界か難しい選択でしたが、野鳥の保護という貴重な経験となりました。
※獣医さんに野鳥のもっているウイルスについて伺いましたが、現在のところ人に感染するようなウイルスはもっている野鳥は札幌では確認されていないとこのとでした。