小暑と６周年を迎えて
皆様、こんにちは。
昨晩は札幌に近い震源地での地震があり、全国的には台風８号による避難勧告が各地で出ております。
札幌も午後から時折激しい雨模様です。
どうぞ皆様お怪我なく過ごされますよう、お気をつけ下さい。
昨日（７月８日）、当店はお陰さまで開局６周年、またホームページは開設１周年を迎えることが出来ました。
節目とまでは言えませんが、社会状況がめまぐるしく変わるこの時勢に、小さな漢方薬局が一年を無事に迎えることが出来ますのは、支えて下さる皆様があってこそです。
この場を借りまして、ホームページを御覧頂いている皆様、関係各位に厚く御礼を申し上げます。誠に有り難うございます。
小暑を迎えたこの時期、本州では“蓮の花”が見頃を迎えているようです。近頃元気がない私のためにと、友人が東京不忍池で撮影した蓮の写真を送ってくれました。
蓮の花は早朝に開花し昼頃に閉じるそうです。友人は開花時間を見計らって撮影しに行ってくれたのでしょう。しかも台風が近づく中、青空が出た貴重な日だったようで、蓮の葉と花のピンク、青空のコントラストがとても綺麗です。
蓮は生薬としても使われます。実は蓮肉（れんにく）・蓮（れんしん）と呼び、心の安定や下痢止めとして、葉は荷葉（かよう）と呼び、むくみの改善や下痢止めに使われます。
実はかなり固いため乾燥に強く、そのため発芽する力を長期間温存することが出来るそうです。
有名なお話しでは、植物学者：大賀一郎博士が昭和26年に2000年前の地層から発見した三粒の古代ハスの実が、開花した事例があります。
またお釈迦様が座っている台座も蓮の花だそうです。蓮は池で咲く姿を見ますが、池の底は泥です。仏教では、泥水を苦行と重ね、苦行が多い（泥水が濃い）ほど蓮の花のように悟りを開けるそうです。
実際、泥水が濃いほど、蓮は大輪の花を咲かせます。
蓮の花は３〜４日で終わることを考えますと、美しい花を咲かせる為に泥の中でじっと耐えている期間の方が長いと言えます。
６周年を迎え、本来ですとより積極的な活動をして参りますと宣言しますのが一般的かと思いますが、考えた末に、来月８月より営業時間を変更する（短く致します）ことを決心致しました。
私は３８歳で初産をし、娘は今月二歳九ヶ月になりました。
子育ては教科書通りにはいかない、と聞いていましたように、生活時間がずれやすいことが原因なのか夜泣きが続く事がまだあります。
親子ともに寝不足な状態が続きますと、娘は風邪をもらいやすくなったり、私は身体が疲れやすくなったりと、漢方の養生や漢方薬を実践しても、それだけでは間に合わないことが度々出ておりました。
今年４１歳になりますが、漢方的には３５歳以降の出産は“腎精（じんせい：生命を維持する力、生殖能力とも関係）”が消耗する場合が多くなると考えます。またその腎精は産後からしっかりとした養生（休養・食事・運動による筋肉の維持）を実践しないと取り返すことは難しい物であると考えます。私の取り切れない疲れはこの腎精の消耗にあたります。
これまで通りの営業時間を続けますと、私の体調が万全と言えない状態のままお客様の応対をすることになり、それはお客様に誠に失礼にあたり、同時に健康をご提案する漢方薬局いちやく草としても、本来のあるべき姿ではありません。
お客様に今日より明日、明日より明後日と元気になって頂きたいと考えておりますので、自分が率先してそうでありたいとより一層思いました。
熟考の末に決心した次第です。
詳細は近日、HPや発行するお便り：いちやく草便りにて、ご連絡致しますので、ご理解の程どうかお願い致します。
７月７日は、二十四節気の小暑でした。
こよみ便覧には、『大暑来れる前なれば也』とあります。
大暑（たいしょ）の前が小暑です。大暑が夏本番ですので、厳しい季節の前に身体の見直しをする時期としてお役立て下さい。
友人から写真と一緒にメッセージも頂きました。
「この蓮の花のように、苦しみをバネにして、上村さんもお客様も皆様の人生それぞれに大輪の花を咲かせて下さる事を願ってやみません」
本日からのまた新しい一年、HPと店頭を通じて、いちやく草としての養生提案を続けて参りたいと思いますので、今後とも漢方薬局いちやく草をご愛顧下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
