店内お豆コーナーと養生生活ガイドのご紹介
皆様、こんにちは。
今週は、北海道内各地で記録的猛暑が発生し、体調を崩された方もいらっしゃるかと思います。かく言う我が家も暑くなった日より娘(2歳7ヶ月)が高熱を出し、涼しくなった今日からやっと熱が引き始めました。内臓の未発達な子供、体力のない方にとって、激しい気象変化は本当に身体にこたえると思います。
熱中症予防のために普段より意識して水分を多めに摂った方は多かったことでしょう。どの位の水温の飲み物を摂られましたか?よく冷えた、咽越しの良い飲み物を選んだ方もいらっしゃると思います。(お気持ちよく分かります)
冷たい飲み物は、咽越しはよいのですが、その先に届く胃腸も一緒に冷やしていまうことが問題です。お腹が冷える格好と冷たい飲食が続くことは同じことと漢方では考えます。
胃腸は、漢方では水分代謝を行う大事な内臓と考えています。冷えた胃腸では不必要な水分を排泄する力が弱くなります。すると、軟便や下痢の症状になる方もいらっしゃれば、身体の末端である手足に水分がたまるようになり、“むくみ”症状が出る方もいらっしゃいます。暑くなってからのご相談内容に、この“むくみ”は多いですね。
<anan NO.1908号>では、ダイエットのためにも“腸のケア”が大切であることが、紹介されています。
胃腸の水分代謝を高めるために、ご紹介したいのは、『お豆生活』です。
<クロワッサン 6/10特大号>では、「調子がいいのは、野菜と豆の食べ方を知っているから」と題してお豆の取り入れ方が紹介されています。
北海道は、お豆の産地です。紅絞り・虎豆・うずら豆・白花いんげん・紫花豆といったお豆から・・・。
小豆・大豆・黒豆と言ったお豆の代表選手まで全て揃っております。
お豆は、薬膳的考え方である、食材を温性・平性・寒性で分けた際の“平性”に当たります。温めるでも冷やすでもない平性はつまり、どの体質の方にも合います。
まず今回ご紹介したいお豆一号は、小豆です。
小豆には、ビタミンB1が豊富に含まれ身体が疲れた際の疲労回復に役立ちます。また胃腸を丈夫にする力や利尿作用によるむくみの軽減、母乳の出を良くする効果もあります。
体質や性別に関係なく、授乳中のお母さんまで幅広く、食べて頂きたい夏の入口の養生素材です。店頭に“小豆コーナー”を作ってご紹介しております。
↑小豆以外のお豆コーナーも作成中です。
お豆に限らず、養生生活の具体的提案(メニュー)や素材のご紹介を始めたいと考えております。
少しずつ公開して参りますので、少々お待ち下さいませ。
本日は二十四節気の『芒種(ぼうしゅ)』です。こよみ便覧には、
芒ある穀類 稼種する時なり とあります。
“芒(のぎ)”は、稲・麦などの実の殻ににある針状の毛のことです。“稼”には、穀物を植えるという意味があります。つまり、今日からの2週間は穀物の種をまく時期にあたります、ということです。
穀物に限らず、今回の突然の高温により農作物の成長に影響が出ているようですが、作物の気持ちが本当によく分かりました。暑さにぐったりしましたね。気温が下がっても、30度の日々で消耗した身体の回復はゆっくりです。
このカエルくんのようにゴロゴロすることも、こんなお天気が目まぐるしく変わるときには大切なことだと思います。
一年中そうだと困ってしまうかもしれませんが、お天気が急変している間は、お豆を召し上がることとゴロゴロ寝を合わせてお勧めしたいと思います。
「休憩」を忘れてしまうと、身体はいつか悲鳴をあげます。
お天気予報のお話でいつもと違うねというご挨拶が聞かれる時は、身体もそうなんだ大変なんだと「声にならない身体からのメッセージ」にどうか耳を傾けて下さい。