4年来の睡眠導入剤が不要に 【漢方相談症例 不眠のお悩み】
66歳男性。
単身赴任中から寝付きが悪くなり、睡眠導入剤を手放せなくなっていました。定年退職後一時薬なしで寝付ける時期もありましたが、また必要になり、4年経っていた頃、ご来店されました。
漢方的分析
漢方では眠るためには、体力が必要と考えます。眠るために必要な体力とは、眠りに関係する内臓に力があることです。この方の場合は、心臓が弱く(不整脈)、そこに単身赴任による環境(衣食住)の変化というストレスがきっかけとなり慢性的入眠困難が発症したとまず考えました。また退職して自宅に戻られたあと、環境は良い方に戻りましたが、心臓の弱さはそのままですので、次第にまた不眠が戻ってしまったと分析しました。
使用した漢方薬
天王補心丹
経過
一ヶ月程服用した所、何となく寝付けられそうな気がして、睡眠導入剤を飲まない日が出てきたとのこと。それからしばらくして薬なしを続けても寝付くことが出来るようになり、ご本人も驚きとともに喜んでおられました。
現在は睡眠状態は良好ですが、心臓を守るために同じ漢方薬を続けて頂いております。
公開日:2013/07/03
最終更新日:2014/02/11