9年ぶりの妊娠とおなかの張り【漢方相談症例 妊娠中のお悩み】
30歳の時に第一子を自然妊娠&出産したあと、第二子を自然妊娠で望んだが叶わなかったとのこと。諦めかけていた時、妊娠(39歳)!現在8ヶ月目。
妊娠4〜6ヶ月の頃、茶色〜鮮血色の微量の出血が続いたが今はない。
起床時にはおなかの張りはないが、長時間立ったり、歩いていると張ってくる。坐って休むと弱くなり、症状も消える。
両家の実家が離れており、9歳の子の習い事の送迎があり、休んではいられない。
一人目の妊娠中もあったが、皮膚がかゆい。夜中かゆくて目が覚めるので寝不足気味もあるとのこと。
漢方的分析
妊娠中は自分の身体だけでなく赤ちゃんの身体も育みます。それを漢方では“気血精(きけつせい)”という物質をたくさん必要とすると考えます。気は元気のこと、血は血液のこと、精は生命エネルギーと言い換えることも出来ます。妊娠4〜6ヶ月の微量出血は、その気血精が漏れ出てしまったことを意味します。子宮の張りは、赤ちゃんを育く力が弱っている時の反応ともとれますので、今回の原因はそこから来ていると考えました。
よって、気血精を取戻す漢方薬をご紹介しました。
使用した漢方薬
参茸補血丸・十全大補湯
経過
二週間服用して頂いたところ、張りが治まり、身体に力が入るような気がするとのこと。かゆみは、ある日とない日が出て来た。継続して服用して頂き、出産間近にはかゆみも治まる。
その後無事女児を出産し、長女がとても良く面倒をみてくれるので助かっていると話されていました。同じ漢方薬を産後一ヶ月目まで産後ケアとして服用して頂きました。
公開日:2013/07/01
最終更新日:2014/02/11