妊娠のためには、女性に血液がたっぷりあることが大切: FM北海道 AIR-G’ Vivid漢方(ビビッド漢方) 第20回 2012年10月17日放送分書き起こし
パーソナリティ:高山 秀毅
ゲスト:漢方薬局いちやく草 上村由美
「ビビッド漢方。毎週この時間は中国の医学や薬、そして漢方について毎回ゲストを交えてお送りしています。今朝も、北海道中医薬研究会の会員、上村由美先生にお越しいただいています。おはようございます。」
おはようございます。
「先週、先々週と子宝の漢方ケアということで具体的にその要素、原因になるものはなんだろう…ということで今から2000年前の本ですね。中国の本、皇帝内経という所にも書かれているというお話をして頂きました。ま、その中の腎臓が丈夫な事に関して先週伺ったんですけれども、このほかの要素として、女性に血液がたっぷりあること。ご夫婦共に気力があり、気が流れている事、そして周期ケアというこのキーワードが出てきたんですが今週はね、この中でも『女性に血液がたっぷりあること』気になりますねぇ。。。この言葉ね。血液がたっぷりあるって、「え?血の気の多いこと?」みたいなそんな風にも受け取ってしまいますけれども(笑)」
(笑)そうですね。
「具体的にはどういうことなんですか?」
たっぷりあるということは基本的には、女性が元気であること。どんな運動をしても、遅くまで働いたとしてもフラフラしないとか、貧血のような事にならない…ということで皆さん体調というものは分かると思うんですけどただ、男性にはないものとして、女性には月経というものがあるんですよね。月経というのは『血液を失う期間』があるということで男性とは大きく身体が違う、と。その時に、(血液が)出てってしまうわけですからまた、たくさん作れて、それをたっぷりと蓄える力がないとやはり、女性らしい元気な体を維持することが出来ない。で、前回にもお話した『皇帝内経』にも、ちゃんと2000年前からもう「女性には血液が大事だよ」ということが書かれてある訳ですね。
「中国の本に書かれてある訳なんですね!」
女性の場合は毎月、生理がありますから、ご自身の体調が悪いかどうかは毎月チェック!できるものなんですよね。
「まぁ、そうは言うもののね、レバー食べたりとかしてね(笑)血液増やそうみたいなことを思ってもそう簡単にはいかないと思うんですけど(苦笑)その辺は、どうケアしていけばいいんですか?」
結構多いのがですね…生理の近くになってきますと「肉を食べたくなる」とお客様結構聞くんですよね。要は血液の原料であるタンパク質を体が欲しがってすごく食べたくなるというのがありますしあとは生理前になると甘いものをたくさん食べたくなる。。。というのも身体がひとつエネルギーを欲しがってる…要は、血液の原料になるもの欲しがっている。ただし、女性はもともと甘いもの好きなので食べたいものがどうしても好きなものに偏ってしまうというところあるんですけれども…。そういう風に生理に関わって、体がなにか自分自身に語りかけてきたり、もしくは『体調で訴えてくる』ということ、必ず何かひとつぐらい皆さんあるものなので、そこに目を向けて、もしそれが辛い症状なら…ケアしていってあげるとより元気になりますよ。。。ということなんですね。
「そこで使える漢方薬ってあるんですか?」
そうですね。漢方の方では 例えば、血液が足りていない方の場合には…ふらふらすると貧血になるような症状が出ている方の場合には、血液が増えるように身体に働きかける薬草…を使う。で、さらに増えるだけでは、やはり血液ですから流れてくれないと、ひとつは例えば『生理痛』という辛い症状がでることもありますので血液が流れやすいように動かしてあげる漢方薬もありますので、それを使って痛みをコントロールしてあげたりもしくは、生理自体をさらさらの血液にしてだしてあげる…という方法も取りますね。
「血液の量、たくさん増やすということも大事なんですけれどもその血液の質。。。サラサラ血っていえばいいんですかね?そういったことにも気を配っていくと、お子さんを授かることができるような身体になる。。。」
基本ですね。
「わかりました!じゃぁ、まだその子宝漢方相談に関しては二つの要素がありますので。。。」
そうですね。
「来週以降、よろしくお願い致します。上村由美先生でした。」
AIR-G’ FM北海道80.4 「Vivid漢方」出演分 書き起こし一覧
公開日:2013/06/14
最終更新日:2014/02/27