妊娠しやすい体づくり 〜 腎臓、血液力、気の流れ、周期ケア：FM北海道 AIR-G’ Vivid漢方（ビビッド漢方） 第19回 2012年10月10日放送分書き起こし
パーソナリティ：高山 秀毅
ゲスト：漢方薬局いちやく草 上村由美
「ビビッド漢方。毎週この時間は中国の医学や薬、そして漢方について毎回ゲストを交えてお送りしています。今朝も、このスタジオにお越しいただきました、北海道中医薬研究会の会員、上村由美先生です。おはようございます。」
おはようございます。
「先生、先週ね、子宝の漢方相談ということで『冷え性』というのは非常に大きな要因。体温をきっちりと管理していく、基礎体温表をつけるのも大事という事をお話頂いた訳なんですけれども、もう少し具体的に、まぁ、子供を授かりたくてもなかなか授からないという方の為にアドバイスを頂きたいと思います。まぁ、そもそも漢方薬を選ぶときには、中医学の知識が大切だと言われていますけれども、今回の『子宝』の漢方相談の場合も、古くから伝わっている考え方。。。みたいなものってあるんですか？」
そうですね。基本的には、昔も今も人間の体の変化というのは変わりませんのでよく使われますのが、2千年以上前の本ですけれども、黄帝内経と言われる医学書がありまして。。。
「こうていだいけい…これ、どういう字を書くんですかねぇ。黄色い帝の内側の糸編の経 という字ですね。」
そうでうすね。
「これ、二千年前の本なんですか？」
二千年以上前に既に。。。
「中国の本ですね。」
中国ではもう人間の生命現象の全てについて変化することが書かれている、と…。
「これ、今でも通用しているんですか？」
今でも、はい。普通に書店に…ちょっと大きな書店ですけれどもね、行きますと、日本語訳で売っておりますのでどなたでも読めます。
「そうですかぁ。。。その考え方でいうと、大切な要素というのはどういうものがあるんですか？」
例えば今ですと、『子宝』の時には身体の変化をしていくときに特に漢方では、腎臓というところが大事な内臓なんですけれども、その腎臓が身体の生殖系統をコントロールしている大事な内臓と考えるんですが…その内臓が、男性の場合ですと８の倍数。女性の場合ですと、７の倍数で身体が変化していきますよ。内臓の力も変化しますよ。。。という風に書かれているんですよね。例をあげますと、女性ですと、例えば７×４の２８歳。２８歳の時に、子宝の為の力が、一番のピークに達しますよ。で、そこから更に、７の倍数の３５歳になりますと、そこからちょっと衰えていきますよ、と。そういうことが既に書かれているんですよね。二千年前も今も、生活様式は変わりましたけれども、女性の身体、もしくは、男性の身体も変化することというのは同じ。そこに対して、漢方の方で極端に弱くなっている方の場合、そこを支えてあげるというのが漢方の面白いところであり、サポートできるところかなぁと思います。
「なるほどねぇ。腎臓が弱くなった体質。。。に対しての漢方薬。中医薬…ということになる訳ですよね。具体的には、薬局の方に行って相談してもらえば…ということになる訳ですよね。今日、そんなに時間がないので…。あと、要素だけ、お話して頂きたいんですけれども。」
その他にはですね、先ほどの腎臓の力がどれだけあるかの他に女性の場合が、特に大事なんですけれども『血液力』ということがとても大切で先ほどの冷え性も実は、この血液力。。。に関わってくるんですけれども、それが二つ目。それから、三つ目は、やはり、忙しい社会で生きていますのでストレスがかかっているご夫婦がとても多く、それを漢方的には『気の流れ』という風に考えて整えていくことをやっております。そして最後に、周期ケア。。。という特別な方法がありまして、こちらは、より積極的に「子宝を求めやすい体作り」をしてあげるための方法というのがありまして、その四つを大事に相談の中に取り入れてやっています。
「じゃぁ、今週はご夫婦ともに 腎臓が丈夫な事という項目について説明して頂きましたので、来週以降、残りの三つの要素について詳しくお話を聞かせて下さい。今週も上村由美先生にお話を伺いました。来週もよろしくお願いします。」
ありがとうございます。
AIR-G’ FM北海道80.4 「Vivid漢方」出演分 書き起こし一覧
公開日：2013/06/14
最終更新日：2014/02/27
