週刊朝日MOOK『本格漢方』発売 & 基礎体温表の大切さ
書店の医療・漢方書籍コーナーに『本格漢方』という雑誌が発売されています。是非一度ご覧になって下さい。
前半は、悩みの多い症状(疾患)とそれを得意とされる医師のインタビューで構成されています。
婦人科も充実しており、『更年期障害』『月経関連の不調』『子宮筋腫・内膜症』『不妊症』『産後の不調』などが載っています。
中でも、『産後の不調』について述べられている三浦於菟(おと)先生の記事は勉強になりますよ。産後のケアが出来る漢方医はなかなかいらっしゃいませんので。ベテランの先生ですね。
P.114〜から「中医学の特徴と得意分野」と題して対談記事が載っているのですが、その中で別府医師(婦人科)が
「最近、不妊治療で医師が“基礎体温”をほどんど見なくなってきました」という文があり、目を引きました。(この対談もなかなか面白いですよ)
別府医師自身の経験では、不妊治療に通院する方は基礎体温表がきれいな方はいらっしゃらなく、漢方薬を服用することできれいにかわっていく経験を沢山されたそうです。そうした方の中には自然妊娠にいたった方も。
もっと基礎体温をつけることの重要性を発信していった方が良いとコメントされています。
当店の不妊相談のお客様は病院に通われている方が多く、医師が体温表をみないというケースが少なくありません。
エコーでみれば排卵の時期が分かるからみない、というのです。
それでも患者さんがつけているのですが、中には、医師が見ないなら、とうことで付けなくなってしまう方がいらっしゃいます。
しばらく付けていない時は、再度つけて下さいとお願いするのですが、そうしますと、以前の体温と様子が違っていることがあります。(ホルモン剤の継続服用や投与で体質が変わってしまう場合があります)
基礎体温表は読もうとしないと、ただの折れ線グラフです。ですが、読もうとすると「卵子が発育できる状況か」「排卵がスムーズに出来る状況か」「受精卵が育つ子宮の環境か」みえてくることも多々あります。
と、いうことで妊娠を望まれていらっしゃる方は、基礎体温表をつけることを是非おすすめ致します。
雑誌の後半には、「漢方処方事典」「漢方生薬事典」が載っていて、調べ物に便利です。
店頭にも置いてございます。ご来店の際にお読み下さいませ。