卵子の老化をカバーするには
『卵子の老化』
これは誰しも避けることは出来ません。
しかし、35歳以降も、42歳を過ぎてからも自然妊娠で初産に至る方はいらっしゃいます。(漢方では女性は“7”の倍数で身体が変化すると考えます)
それはなぜでしょうか?
確かに排卵される卵子は35歳以降”平均”弱くなってきます。しかし毎回ではないかもしれません。
極端な例ですが、12回/年の排卵のうち1回の卵子が健全で尚かつタイミングが合ったとしたら、妊娠に至ります。卵子の状況だけが妊娠成立の要因ではありません。
NHKの番組では卵子の老化をクローズアップしていましたが、それだけにとらわれてほしくないと思っています。
妊娠成立に大切なことは、卵子以外に
- 健全な精子があり、出会える環境
- 受精卵をしっかり受け止められる(=着床)子宮内膜の環境
- 着床した受精卵に栄養を送り続けられる血流の良い子宮という環境
です。
またどんなに生殖医療の技術が進んだとしても、最後に分割胚を戻した時、“着床させて育てるのはその方の子宮の力”です。ホルモン剤を使ってはいますが、母体の身体を越える医療は存在しません。妊娠とはとても神秘的な現象なのです。
さて、いつの時期に健全な卵子が排卵されるかは、誰にも分かりません。(卵子の大きさが全てではありません)
でも、元気な卵子が出来た時、そのチャンスを上手に利用できるかは、
普段から”環境を整えておく”ことが出来たかどうかではないでしょうか。
“漢方薬は子宝の何に良いのか?”と問われますと、まさに”妊娠しやすい環境を整える”お手伝いが出来ることです。
例えば、
- 卵巣や子宮の血流を良くすること
- 妊娠に必要な血液をたっぷり作れるようにすること
- ストレスでホルモンが乱れないように守ってあげること
などです。
但し、これらは基本の身体つくりが出来ているかで差が出てきます。
あなたの卵巣や子宮の細胞はどんな原料から維持されてきましたか?卵巣や子宮は柔軟ですか?
卵子を育てる卵巣や受精卵を育む子宮は、私たちの毎日の食事の積み重ねで維持されています。食べた物の結果が現れているといっても過言ではありません。
惣菜や加工品を利用しますと、食品添加物が結構入っています。ついつい忙しく新鮮な野菜を取り入れられない日がありませんか?楽しくて美味しくて、ついついちょっと多めにお酒やスィーツを摂り続けていませんか?気付いたら12時以降の就寝が当たり前になっていませんか?どうしても止められない食生活・生活習慣はありませんか?また身体をよく動かして内臓を働かせていますか?
交通機関が発達し、頭脳労働が仕事の中心の今、休日意識しないと運動不足になります。血行不良やむくみ、筋力の低下があると、卵巣や子宮の環境に良いとは言えない身体です。
身体は嘘を言いません。身体が喜ぶことをしてあげると、内臓は元気になり、柔軟に働くことが出来ます。
年齢だけにとらわれず、自分自身の身体の環境を今一度見直して、それでも改善しない部分を漢方を利用してサポートしてあげると卵子の老化をカバーできると考えています。