漢方薬局いちやく草オープンから7周年を迎えて
小暑を迎えた札幌は、住宅地でもどくだみの花が満開です。
初夏の花は色々ごさいますが、私にとりましては、夏を知らせてくれる代表選手です。夏に起きやすい胃腸病を予防してくれる薬草として、民間薬茶として日本では親しまれてきました。
ですが、今は庭先にどくだみを見かけることが難しくなりました。どくだみの旺盛な繁殖力と抜いた時の独特な臭い(ドカノイル-アセトアルデヒド)が敬遠される理由のようです。試しに娘(3歳8カ月)に割いたどくだみの葉の香りを嗅いでもらいましたら、大丈夫でした。(一枚の葉、程度ではどなたもですが)
どくだみではないのですが、住まいのマンションのベランダで、育てられるものをと思い、GWからミント3種(ペパーミント、スペアミント、アップルミント)、青じそ、いちごを育てております。ミントは、店頭でハッカ(薄荷)コーナーを作っておりますので、そのご説明のために。
青じそは、料理の薬味に、そして札幌では真夏になると収穫時期になります赤じそ(実家の庭にて)と共に“しそジュース”を作りたいと思い、育てております。
体調が慢性的に悪くなりますと、ご自身への身体のケアこそが、とても難しく大変に感じると思います。余力のない、気力体力でありましても、生活のためにしなければならないことが必ずあると思います。
生活に体力を使い切ってしまいますと、ご自身のことを考える気力も残らないために、お身体のケアが後回しなるのではないか、と思います。
私自身も近い状態ですので、体調がお悪い方のお気持ちやお身体の状態が、この数年でより分かるようになりました。
「体調がお悪い方でも出来る養生はないか?」「ご自身に合った薬草や食材を取り入れて頂くには?」そう思いながら、店頭では養生コーナーをHPでは養生生活ガイドにてご案内しております。
店頭では現在3つご提案しております。
⚫︎ 北見産ハッカ(北見通商様商品)のご紹介とハッカを取り入れた生活のご提案(養生生活ガイドにても)
⚫︎ 夏の体調悪化(夏バテ)の原因となる“むくみ”を予防するために、北海道産お豆と夏野菜のトマトのお料理のご提案(養生生活ガイドにても)
⚫︎ 疲れや緊張が積み重なり、身体がこわばっていることに気がつかない場合がございます。こわばりの程度を知って頂くために、また少しでもほぐして頂きたいと思い、マッサージグッズの猫ローラーを(アフタヌーンティー様商品)ご紹介
養生は大切ではございますが、続けて頂くことの必要性を思いますと、“出来ること”からがとても大切だと、7周年を迎えたにあたり改めて思いました。
私自身、出来ることを少しずつではございますが、どくだみのようにひっそりと咲きながらも薬効をしっかり持っているように、必要な際にお役に立てる漢方薬局になれますよう努めて参りますので、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。