「ルイボスティー」 薬茶講座〜ベースのお茶その3〜
『身体いたわる薬茶講座』で使いますベースのお茶3つ目“ルイボスティー”のご紹介です。
お湯を入れると鮮やかなオレンジ色。そして華やかなで静かな香り。
ルイボスティーの特徴です。味は、紅茶に似た感じがしますが、渋みがなく後味さっぱり。これは渋みの原因となるタンニンという成分が少ないからだそうです。マメ科の植物の葉を原料に、発酵させて作るノンカフェインの薬茶です。
原産は今も昔も南アフリカ共和国のケープタウン北部のセダルバーグ山脈一帯のみ。ここの環境でしか生育しない植物だそうです。
ネットで画像検索してみると低木に針状の葉がツンツン突き出しているように見えますが、植物全体としては剪定したような丸みを帯びています。生育環境の厳しさを感じます。花は黄色で、なるほどマメ科の花です。
元々現地の先住民族が飲んでいた薬茶だそうです。葉を煮出すことは日本の民間療法の薬茶の使い方と同じであり不思議ではありませんが、その前に葉を“発酵させて”用いた所が興味深いです。
“発酵”の技術やそれを用いた素材(薬草だけではく食品など)は世界中にありますが、発酵させることで効能が変わってきますから(成分がかわるため)発酵食品の文化は個人的にも非常に興味深い分野です。これについて書くと脱線してしまいますので、またの機会に。
わたしの記憶ではルイボスティーが日本で紹介されるようになったのは、花粉症などのアレルギー体質改善といった健康食品的扱いだったように思います。
これは、このお茶がもつ「抗酸化作用(SOD様作用)」、つまりアレルギーや病気の原因の1つと言われる体内の“活性酸素”の働きを抑える作用があることから来ています。
おそらくルイボスティーの原料植物が育つ環境が厳しいために、SOD作用が高いのでしょう。(海抜高度がたかい、酸素が薄い、寒暖の差が激しいなどの環境で育つ植物の特徴)
今回“ルイボスティー”を薬茶講座のベースに選んだ理由は
- 香りがよく美味しい(しかもノンカフェイン)
- アレルギー体質をお持ちの方におすすめしたい
- 日本と同じように南アフリカ共和国で民間療法のお茶として飲まれてきたものであること
です。
講座内ではベースのお茶は試飲頂くので、どのお茶をベースにするかは試飲してから決めることが出来ます。