「焙じはと麦茶」 薬茶講座 〜 ベースのお茶その2〜
5周年イベントの『身体をいたわる薬茶講座』で使います、ベースになるお茶の2つ目をご紹介致します。
本日は“焙じはと麦茶”です。
暑いこの時期飲まれている “麦茶”と同じものですが、この麦茶を“なぜ夏に飲むのか”気になったこと、考えたことありますか?これを一緒に考えてみるのが、今回の薬茶講座です。
改めて考えてみましょう。夏に麦茶を飲むということは、“夏”がキーワードです。四季の中で夏の特徴は
- 気温が高い
- 湿度が高い
- 高温多湿なため、食中毒が起こり易い
などがあげられます。
麦茶はさすがに漢方薬の一成分としては使いませんが、はと麦の皮をむいたものを “ヨクイニン”と呼び生薬の1つとして使います。
ヨクイニンの漢方的効果は
- 胃腸にこもった熱や湿気を小水から身体の外へ排泄する
- 胃腸に湿気がたまり過ぎた(冷たい物の飲み過ぎなど)ことによる下痢をとめる
- 皮膚のイボ(皮膚色のもの)をとる
などです。薬性は“微寒”になります。
焙じてある麦茶は薬性が“平〜微温”に変わります。湿気を追い出す力は残りますが、胃腸の熱を冷ます力はなくなります。
但し焙じてあることで、ヨクイニンを煎じた薬茶の味に比べると断然飲みやすくなり、ベースのお茶に向いています。
今回ブレンドする薬茶に“ヨクイニン”を用意しておりますので、焙じはと麦茶にブレンドすることで上記の効果を出すことも可能です。
次回は、ルイボスティーをご紹介致します。