生理がこない原因と対策
先日ご来店頂いた方から、ご家族のことで質問を頂きまして、ブログにてご説明したいと思います。
『生理がこない原因』は色々あります。
- 一過性のもの
- 極度または長期のストレス(精神的要因・環境的要因・ダイエットなど様々)によるもの
- 妊娠されている可能性がある時
- 生理的現象である月経が年齢的に終わりを迎える(閉経)頃
今回は、2つ目の原因が考えられる時について、お答え致します。
生理がこなかったことに気がついた時は、その時点でまず一周期(約一ヶ月)過ぎています。
翌周期(翌月)もこなかった時、おかしいな~、まずいな~などど気になっくるものです。
さらに翌月(三周期目)もこなかれば、まず婦人科に行くことをおすすめ致します。
そのまま放置しておくことで、生理が自然と戻るかもしれませんが、また止まる可能性が高いからです。
その際、何かストレス以外に原因があれば、婦人科で診てももらう意義は高いです。卵巣や子宮はとてもデリケートな女性特有の内臓です。生理が止まっている時点で、排卵も止まっていることが多々あります。からだが排卵を止めてしまうということは、女性のからだにとって一大事です。
無月経・無排卵は、妊娠しない状態です。その状態を放置しておくことで、将来パートナーと巡り会い子宝をのぞまれた時、妊娠しずらいことに繋がる可能性があります。辛い思いをするのも自分なんですよ。
もし婦人科に行かれて血液検査の結果、ホルモン剤が処方された場合、そのホルモン剤を服用することに抵抗があるとおっしゃる方が結構いらっしゃいます。
ですが、今は緊急事態ですので、あまり迷っている場合ではありません。(無月経期間が長いほど)一周期の服用で、今後のからだに影響が残ることはまずありませんし、もし心配でしたら薬を受け取る調剤薬局で薬剤師の方に不安に思うことを質問してみて下さい。
さて、ここからが漢方でお手伝いできる部分です。
婦人科に行ってみました
→ ホルモン剤で生理がもどりました
→ しばらく続けて服用していると生理がきちんときました
→ 服用をやめてみました
→ 生理がもどりません。
何かストレス以外の原因が婦人科で見つかった場合は、その治療が最優先になりますが、特に検査上問題ないけれど、ホルモン剤を飲まなければ、こなくなったもしくは前のような生理の状態にならない(出血量が少ない、期間が短くなる)時、さきほど心配されていた、“このままずっとホルモン剤を服用しなければならないの?”との不安がよぎります。ごく自然な心配だと思いますし、長期の連用はわたしもおすすめできません。
ホルモンと言われる物質は、ごくごく微量でとても大きな仕事をしている体内物質です。これをからだの外から入れ続けますと、からだは自分では作らなくてよいかも、と怠けてしまうことがあります。
なので、ホルモン剤を半年続けても生理が戻らないのであれば、検査上問題なくても、何か問題があるはずですから、別の角度から原因をさがすことが大切ではないでしょうか。
漢方で大事にすることは
- 子宮に血液をためる力があるかどうか
- 卵巣、子宮の血液の流れに問題がないかどうか
- ストレスや緊張により、卵巣や子宮、もしくは指令のトップにある脳にブレーキがかけられていないかどうか
です。
漢方では上記の原因をさぐりつつ、卵巣や子宮に休んではだめですよ、と働きかける方法があります。排卵や生理の“リズム”を取り戻すよう、期間ごとに違う働きかけをしていく方法です。“周期ケア”の1つです。
お一人お一人原因と対策は異なりますので、ご紹介する漢方薬の組み合わせも変わります。
1周期単位での服用になります。お薬代は1周期分で6000~15000円と幅が出ますので、詳しく知りたい方はご相談下さい。