産後に血液不足が続くと色々な症状がでてくるので、その対策をご紹介
妊娠中&出産直後は、病院でも貧血検査をしてくれますので、1つのバロメーターにはなるのですが、授乳がすすみ離乳食もはじめってきますと、母親のからだに充分な血液が足りているのか管理してあげられるのは、お母さんご本人だけです。
そもそも、妊娠中に赤ちゃんにたっぷり血液を提供し、出産時に(人により出血量は異なりますが)多少なりとも消耗し、産後は母乳という白い液体になって血液を赤ちゃんに提供します。
つまり、1年半ちかく『血液の提供』が続くのです。血液は食事という原料によって内臓の力で夜製造される、と漢方では考えます。
最初の頃は夜中も3回ほど授乳で起きますので、熟睡時間も減ってしまいます。もし授乳が落ち着いたり離乳食になっても不眠が残っているお母さんであれば、血液の製造時間は短くなります。
1年半も血液が少ない状態が続いたとすると出てくる症状があります。
□ 寝てもとれない疲れを感じる、もしくは深く眠れなくなる
□ 気分が沈む(うつ的になることも)
□ 全身の筋肉がこったり、こわばったままになる
□ 生理周期や出血量が妊娠前に戻らない
□ 肌が乾燥してくすみがちになったり(シミ↑)、爪に縦線やもろくなったり、髪がパサつくようになる
□ 目が疲れ易くなったり、頭が重くなったり、時に頭痛がする
□ 妊娠前より冷え性を強く感じる
チェックしてみて、1つでも当てはまるものがあれば、漢方的な“血液不足”の疑いがあります。
漢方薬では面白いことに、「からだの血液貯蓄量をもっと増やしましょう!」と内臓に働きかけてくれる薬草が何種類もあり、1ヶ月単位で服用を続けていきますと、症状が少しずつ改善していきます。焦らないことも肝腎です。
日々の生活では、食事から見直しましょう。
☆朝食に味噌汁を取り入れましょう(具には緑の野菜や海藻を)。朝から胃腸を温めてくれます。朝抜きの方はホット豆乳やホットミルクからで良いので、起きたら原料を入れる習慣をつけましょう。
☆昼食は一番消化吸収力が高まっている時なので、肉や魚、卵などの動物性タンパク質を取り入れ易い時間帯です。外食になる方は、コンビニ弁当ではなく週のうち半分は和定食があるお店を選んで出来たてを食べましょう。
☆夕食は家族が全員集まる時間帯かと思います。時間が許す限り手作りのおかずを一品でも二品でも用意しましょう。その際には、緑もの野菜が欲しいところですが、サラダではなく蒸したり煮たり、炒めたりして必ず火を通して調理しましょう。
女性は血液と一生のつながりがあります。美しく元気に過ごすために『血液力』がある体を目指して下さい!
今週は、いつもお肌が美しい中医師(中国の漢方専門の医師)の楊暁波先生が当店まで来て下さいました!
わたしったら髪がボサボサ
楊先生は皮膚病分野に詳しく、日本でも長く健康相談をされていらっしゃるので、症例も豊富です。
漢方的皮膚ケアのお話だけでなく、色んなお話しが伺えて貴重な時間を過ごすことが出来ました。